街並み

お気持ちを投げるだけ、誤字乱文御許し下さい。

 

 街中の木々を眺めていた。熟れた葉は地に落ち、寒々しく細い枝が天に向かって伸びている。街並みに合わせ剪定された枝、巻きつけられたイルミネーションのコード。街の姿に合わせて木々も元ある姿から変性していた。街に生きる事とはそういう事なのかもしれない。植物に感情は無い。ただそこに在るだけなのだろう。私はその木の在り方に悲しみと切なさを覚えた。私は人間だ、これからも街で生きていくだろう。しかし街中に伸びる木々のようにはなりたくないと胸に誓った。